1979年　大阪生まれ。
カリフォルニア州サンディエゴでアートを学び写真と絵画の関係をテーマに作品を制作していた上杉は早くから写真共有アプリ「インスタグラム」に注目、Instagramにランダムにポストされる無数の顔写真からモチーフを一枚選びポートレート絵画を制作し、絵の写真をモチーフの画像にタグを紐付けてInstagramにポストするという一連の作業を作品としたシリーズを制作発表し現在に至る。

写真から得たイメージを題材にして絵を描き、現代絵画の物質性の在り方を模索してきた上杉。ハイテクノロジーを積極的に肯定し電子化していく昨今の現代アートのあり方に疑問を覚え、ハイテクを引用しつつも絵画でしか表現できない手法に拘る事により、アートにとっての身体性の重要性を提示する。