仁木 このみKonomi Niki

やさしい時間
肌色の裸婦
質の問題

Profile

やがて朽ちて、次の命を育む木や植物の循環に惹かれ現在の制作に至ります。
自然の一部である人間が、自然の循環から外れて作り出したプラスチックは、どのようなかたちで循環していくのか。漂流物は変色や変形を経て、大量生産品であった頃とは異なる個性的な姿を見せます。
その状態をプラスチックの循環過程としてとらえ、ありのままの姿を活かした作品を作りたいと思っています。

使っているのは浜に流れ着いた漂流物などです。どれも私たちの生活の中に散らばるモノの一部です。
モノや命の循環、時間の巡りは常に変化を生み、不変や終焉が無いことを静かに示しています。私の元へと流れ来ては去っていくモノたちを一時的に留めることで、モノは大きな循環の輪から切り離され、そのモノ自体の魅力を放ちます。
「取るに足りないものを色や形でとらえ直し、 鑑賞している」という私たちの行為に面白さを感じます。

[ 略歴 ]

  • 札幌生まれ
  • 2018 〜2019 フランス,ナンシー国立高等美術学校 留学
  • 2020 金沢美術工芸大学 修士課程 入学 / 在籍

[ 展示 ]

  • 2021 NEJA-ism展(福岡アジア美術館)