room 1350

潤 inoue

Jun inoue

  • 1989年 大阪生まれ
    2003年 大阪芸術大学卒業
    2009年 サコダアートギャラリー所属

    作品にはいくつかのシリーズがあり、全て「人間観察」をテーマに描き続けていますがほとんどの作品では人を人物以外のもので例えて表現しています。
    それは「人間観察」という行為や心理の全体像、自分が生まれた時代に存在する人と人との関係を客観視して、現代に生きた作家の見た景色として残したいためです。

    人間関係から生まれる問題は、いつの時代も絶えずある普遍的なものです。
    私たちが日々日常から無意識に必要としてしまう「人間観察」という行為。
    過去にも未来にも存在し、そしてそれを別の物に例えたときの景色も時代によりまた違うはずです。

    人を知り、人を感じることは幼少期から現在まで自分にとって重要で、かつ自分を保つためのものでもあります。
    自らを絵に向かわせる努力をさせ、また困惑させてきたものは何か。
    自らを救済し、見届けていきたいものは何かを「人間観察」の視点をもって作品に変換し、問い続け、証明したいと考えています。

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