EXHIBITION
池田知穗 Chiho Ikeda
room1325
池田知穗 Chiho Ikeda
room1325
[ 略歴 ]
イギリス王立刺繍学校 修了 One year certificated course in ROYAL SCHOOL OF NEEDLEWORK (UK) 修了 | |
2011 | Hankyu+Artist ART DONATION vol.2(うめだ阪急本店) ART STREAM 2011(大阪 心斎橋大丸) |
2012 | ART STREAM 2012(大阪 心斎橋大丸) |
2013 | ART STREAM 2013(大阪 心斎橋大丸) DMC267年の歴史展 華麗なるニードルアートの世界(阪急うめだギャラリー) |
2014 | ART STREAM 2014(大阪 心斎橋大丸) |
2015 | ART STREAM 2015(大阪 心斎橋大丸) SICF16(東京青山) TRANSNATIONAL ART 2015(大阪:江之子島文化芸術創造センター) |
2016 | KI NISEKO 作品展示(北海道 倶知安ニセコ) |
2017 | SICF18(東京青山) MINITEXTILE(Como Italy) |
[ 受賞歴 ]
2014 | ART STREAM 2014 審査委員賞(蓑豊 兵庫県立美術館館長・あべのハルカス美術館館長 選) |
---|---|
2015 | ART STREAM 2015 オーディエンス賞 |
伝統的なイギリス刺繍を学ぶ。各分野の刺繍を学ぶ中、黒一色の糸で作るブラックワーク刺繍と出会う。多くの刺繍作品を発表するうちに、その興味は刺繍目(stitch)そのものの美しさに移行しそこに自身の表現方法を見出し、以降現代アートとしての刺繍作品を発表するに至る。
糸と針による数えきれない繰り返しによる刺繍作業は日本の禅や写経の世界に通じ、色を用いないモノトーンの表現は書の世界に通じるとのちに気づくこととなる。
一度は自己表現の手段を海外で学ぶことに求めたが、その環境の中でも日本古来のものを知らず知らずに選び取るという自己のアイデンティティをも発見することとなる。
また自分にとっての制作は「見えない存在との会話」と捉えている。繰り返しの単純作業で積み重ねられる時間は、生きていく中での全てを報告しその全てが承認され、整然さの中に既にある人間の美しさと可能性、求める全てのものは既に自らの中にあることを再確認させてくれる。その時間は生きていくのに必要不可欠な時間である。展示することで生まれる凛とした空気感や静寂に包まれる感覚は、見る人の来し方や思想と交わり、 その人の中で新たなエネルギーを生み出す小さな術となることを望む。